特定非営利活動法人
アンプティ
サッカー協会
Photo: 日本アンプティサッカー協会 技術委員会 技術委員 / 目白大学 専任講師
アンプティサッカー(amputee soccer = 切断者サッカー)とは、主に上肢又は下肢の切断障がいを持った人々により行われるサッカーです。
1980 年代にアメリカ軍負傷兵のリハビリの一環として採用されたことから一気に普及が進み、日常の生活やリハビリ医療目的で使用しているクラッチ( 主にロフストランドクラッチ) で競技を行うため、足に障がいを持つ人々にとって気楽に楽しめるスポーツとして、世界アンプティサッカー連盟(WAFF)の統括のもと急速に普及し認知度が高まっています。
1. Polar を活用いただいているチーム名を教えてください。
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特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会です。
2. どのようにPolar のデバイス・サービスをご活用されているか教えてください。
通常のサッカーと異なりポジションチェンジがあるので、他の選手をカバーしなければならない場面で、効率よく動けているかどうかを、後から確認する際に活用しています。
また、試合中のトラッキングデータを選手とシェアし、主観的な感覚と実際のデータを照らしあわせて、これからの課題などを確認しています。
あとは、トレーニングの負荷を測ることで、その後のトレーニング内容に反映していくことが出来るので、オーバートレーニングなどの回避などにもつながりますね。
選抜などのテストでは心拍数や心拍ゾーンを見ていて、セルフコンディションがしっかり整えられているかどうかを客観的に見ています。
3. Polar のデバイス・サービスを導入して頂いたきっかけ・理由を教えてください。
心拍数を把握してトレーニングすることは、コンディションをいかに上手く整えていくかを考える上でとても大切ですし、客観的なデータをもとにした指導や評価を行えるというのも大きいです。
また、他団体が使っていたことや、使いやすさなどをもともと知っていたことも理由の一つですね。
もう一つの大きな理由としては、他の企業のものはシステムもセンサーもサブスクのスタイルが多いので、後から費用が発生しないポラールのチームプロは、ランニングコストにおける点でもいいと思いました。
4. Polar のデバイス・サービスを活用しての感想と感じている効果・利点を教えてください。
やはり、リアルタイムでデータを確認できることがいいですね。
試合や練習後などに選手同士の比較がしやすい点や、明確な客観的データをもとに選手にフィードバックできることもいいと感じています。
また、選手は安心して評価を受けられる反面、実際に自分の動きがデータとして残るので、毎回緊張感などもあることはいいのでは無いかと思います。
あとは、MAX スピードなどをカスタマイズできるのもいいですね。健常者と違うので、一人ひとりに合わせられるのがいいです。
5. 実際に使用されている方(アスリート、メンバー等)からの評判はいかがですか?
・自分の客観的なデータが確認できることで主観的な疲労感と比較しやすく、休養やリカバリーをしっかりと取るなどコンディショニング調整に役立っている。
・ウォーミングアップなどでしっかりと心拍数が上がっているか、走行距離などが確認できて、ちゃんとトレーニングに良い状態で入っていけるかの指標となって、ウォーミングアップに安心して取り組めるようになった。
・自分なりに走っているつもりでもスプリント数が思ったより少なくて、課題を再認識することができた。
・日本代表選手を決める選考会では、客観的なデータで示されるので、選考されると納得感もあり、説得力も増して公正公平な選手選考に役立っていると思う。
6. 今後更にどのように活用していきたいと考えていますか?
長期間または通年でデータを取集して、選手のパフォーマンス評価をしていきたいと思います。
また、収集したデータを基に、公式戦や紅白戦での違いを数値化し、World Cup などに向けていい指標が取れるのではないかと思います。
また日本代表選手だけでなく、その他の選手たちにも普及していきたいと考えています。