水球は、水の中で身体とボールを巧みに操り、スピーディーなゲーム展開と力強いコンタクトプレーを伴いながら、ダイナミックなシュートで得点を競い合う魅力あふれるスポーツです。
オリンピックにおいては、1900年第2回パリ大会から採用されている歴史と伝統があり、日本の水球は、男子チームが2016年リオ大会から3大会連続でオリンピックに出場しています。

順天堂大学の水泳部水球部門は、2018年より大学の公認団体としての活動をスタートし、2023年には学生水球最高峰の大会である『日本学生選手権』に男女とも初出場しました。
「水球競技の競技力向上および普及・発展」「社会に貢献できる人材の輩出」「伝統あるクラブづくり」をミッションに掲げ日々の活動に励んでいます。

1. Polarをご活用いただいているのは?

 順天堂大学水泳部水球部門です。
本学さくらキャンパスにある屋内プール(タテ50m×ヨコ25m、可動床、最深2.25m)でのトレーニングにおいて、活用しております。

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2. どのようにPolar のデバイス・サービスをご活用されていますか?

 主に、高強度のトレーニング・練習において、しっかりと心拍数が上がっているかを確認するために使用しています。

また、練習試合でも装着し、通常試合中の平均心拍数が160~170程度とされている中で、しっかりと心拍が上がっているか、また上がりすぎていないかを確認しています。

実際に、数値で可視化された心拍数を把握することで、オーバートレーニングなどのリスク回避にもなっています。

3. Polar のデバイス・サービスを導入して頂いたきっかけ・理由を教えてください。

 水球競技は水中でフィジカルコンタクトが伴う球技であることから、他競技に比べて客観的なデータを取得することが容易ではないという課題を抱えています。

そのような中で、所属している大学院生が研究を進めるにあたって、水中でのデータ取得に関する様々なツールをリサーチし、Polar Verity Senseが候補にあがりました。

調べを進めると、ハンガリーの水球ナショナルチームが同サービスを使用していることがわかり、監督と旧知の間柄であったことから実際に使用感を聞いたうえで導入することになりました。

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4. Polar のデバイス・サービスを活用しての感想と感じている効果・利点を教えてください。

 実際に心拍数の数値が可視化されることで、選手たちが高強度のトレーニングにおいてこれまで以上に競争心を持つようになりました。

また、お互いの声かけなどのコミュニケーションが増え、練習に対する意識が高まったと感じます。

指導する側としては、各選手の違いが客観的に明らかになり、心拍が上がり切ってない、もしくは上がりすぎている選手に対して、個別に適切な指導ができ、オーバートレーニングを防ぎながらも効率のよい練習ができていると感じています。

5. 実際に使用されている生徒の声。

 実際に数値で心拍数が見え、他のメンバーと比較できるので、モチベーションが上がります。

また、どこまで自分が心拍数を上げられるかしっかり確認しながら身体を動かすことがができるので、感覚に頼らずに練習出来ていると思います。

メンバー同士で、「心拍数があがっていないよ!」など、の声がけをできるようになり、コミュニケーションを取りつつ競い合うことができるのもいいです。

(主将:植木海斗さん)

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元水球日本代表の長沼敦コーチとチームのみなさん

6. 今後更にどのように活用していきたいと考えていますか?

 今後は継続的にデータを取得していくことにより、トレーニングが適切に行われ、その成果として心肺機能の向上につながっているかを確認していきたいと考えています。

また水球競技において水中での高強度トレーニングは欠かすことができないため、客観的な数値によって適切な運動強度を確認しながら、より良いトレーニングメニューの立案・計画を図っていきたいと思います。

さらに、大学院生の研究において活用する予定がありますので、私自身その成果を楽しみにしております。

(長沼 敦コーチ)

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